生活クラブ生協では、2004年から町田や世田谷、国分寺で生き物環境調査を始めていて、※指標種となる生き物50種が選定され、ガイドブックも作成されています。
世田谷区から来ていただいた生き物を特定できる人「生き物マイスター」のお二人より調査活動の説明を聞き、池の周辺を歩きながら植物・昆虫・鳥類などを観察し、目にしたもの耳にしたものをどんどん書き留めていきます。
そして、最後に参加者で見つけた生き物を発表します。
1時間ほど観察でしたが、戸越公園池の周辺では指標種では、カラスビシャク、イヌビエ、シオアラトンボ、ショウリョウバッタ、クマバチ、クロアゲハ、トカゲ、が見つかりました。
この日は目しませんでしたが、ヒグラシ、カルガモ、シジュウカラは見かけるという近所の方から報告もありました。
指標種以外では、
(植物)…ヒユ、ツククサ
(昆虫)…ヤマトシジミ、アオスジzゲハ、モンシロチョウ、ギンヤンマ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ギンメシゴミグモ、ツマグロアゲハ、カナブン、ミンミンゼミ、アオスジアゲハ
(鳥類)…シジュウカラ、スズメ
(池では)…メダカ、コイ、ザリガニ、クサガメが見られました。飼いきれず池に放たれたのか外来種のミシシッピーアカミミガメもみかけました。
生き物環境調査では、その土地にどんな生物が生息しているか定点観測をし、データを蓄積していきます。生き物の生息状況は環境に影響されるため、その土地の自然の豊かさを把握するめやすになるので今後も継続していかれればと思います。。
都会に住む自分たちの環境を見つめなおす貴重な体験となった一日でした。
今年10月、名古屋市で2つの国際会議「生物多様性条約第10回締約国会議/カルタヘナ議定書第5回締約国会議」が開催されます。責任と修復のルールづくりの他、遺伝資源から生じる利益を先進国が独占している現状を改め、その配分の国際ルールをつくる、など三つの焦点がありますが、議長国となる日本政府の動き次第で失敗する可能性もあります。世界の市民の力を集めて、生物多様性を守るための国際合意を築いていかなければなりません<いちかわ・かずこ>