3月に実施した「品川区の地域医療体制に対する実態調査アンケート」には160名の方から回答を頂いた。
・かかりつけ医がいるかという問いに対しては、80%が「いる」と答え、その内訳は開業医が54%、大病院が23%と、身近な地域にかかりつけ医を持っている様子がうかがえた。
・かかりつけ医は、内科が57%ともっとも多く、次いで歯科18%、整形外科6%と続き、かかりつけ医は身体の相談をするところとしての位置付けもあると思われる。
・往診してもらえかの問いに対しては、もらえるはわずか26%に留まり、いいえ・わからないを合わせると55%と、かかりつけ医が開業医であっても往診の実態は少ないことがうかがえる。
・往診に来てもらえない理由としては、回答があった中では、必要がないが30%ともっとも多かったが、自由記載には「身体の自由が利く今は往診の必要を感じていないが、将来は不安であり往診を望む」の意見が多く見られた。
・緊急の相談はどこにするかの問いには、「119」への回答が28%と最も多く、次いで友人・近所・身内で、かかりつけ医は17%と低く、緊急時の対応にはかかりつけ医は機能しない様子もうかがえた。
○自由記載の主な意見より
・かかりつけ医に望むこととして以下の項目があげられる。
①歩いていける距離にある。
②緊急時に対応してくれる。
③往診・訪問看護に応じてくれる。
④診療時間の拡大(休日・夜間)。
⑤経営優先でなく良心的であって欲しい。
⑥診察待ち時間が短い。
⑦相談にじっくり乗ってくれ、誠意か感じられ信頼できる。
⑧開業医にも入院設備がほしい。
など、特に②③④⑦の意見は多数あった。
・往診してくれる医者のリストがほしい。
・区の休日診療案内(区報、ホームページ、医師会)は助かる。
・軽い症状は近所のかかりつけ医に、検査を要するような場合は 大病院へと分けている。
・緊急時119へ連絡する前に相談できる体制の充実。
品川の充実した医療体制実現のために、このおおぜいの市民の声を生かしていきたい。 ≪いちかわ・かずこ≫