障害者就労支援センター「げんき品川」を視察

障害のある人もない人も共に生きることが出来る品川区を

建設中の大崎警察署より坂を上ること15分。大崎4丁目にある障害者就労支援センター「げんき品川」を視察した。

げんき品川では、主に知的障害のある方の就労に関するさまざまな相談に応じ、住み慣れた地域で就労するために、必要な知識・技能を習得する訓練を行い、安心して働き続けるための支援を行っている。
品川区の障害福祉課・施設・作業所、企業、ハローワークなどと連携を取りながら、区の委託を受けた特定非営利活動法人「ぴゅあ・さぽーと」が運営をしている。

所長の長山さんより以下のお話をうかがった。

●知的障がいがあり、「愛の手帳」取得者のみが対象である。身体障がい・精神障がい・発達障がい、また、手帳の取得ができない方は、現在は支援の対象とならず今後の課題である。

●再訓練制度がないので、必要な方も再訓練が受けられない。
(3ヶ月の訓練期間は一人一回に限定されている)

●就職というハードルに挑戦するより、安定した現在の状況を選択する方が増えてきて、定員(前期・後期それぞれ7名)が年々満しにくい状況がある。広報の対象が作業所などに限定されているので、今後は、情報発信の拡大も考える必要があること。

障害者を雇用する企業側の論理や、障がい者の就労支援のお話をうかがい、改めて、障がい者の社会参加を促進させ、障害のある人もない人も共に生きることが出来る品川区を作っていきたいと思った。 ≪いちかわ・かずこ≫

▼写真は立会川児童遊園に面してた「しいのき学園」の菜園。障がいのある方達が園芸活動の一環として、この地にちなんだ「荏胡麻(エゴマ)」を栽培している。