混ぜればごみ、分ければ資源!

〜 焼却炉に入るごみを減らすには 〜

生活クラブ運動グループ品川地域協議会(参加団体:生活クラブまち港.品川宿、たすけあいワーカーズたんぽぽ、ミニデイついたち会、品川生活者ネットワーク)の主催で、9月8日(土)荏原第5区民集会所において「ごみ分別リサイクル学習会」を行った。

東京湾の最終処分場の延命を図るため、東京23区では、2008年度より廃プラスチック焼却の全面実施が予定されている。
ごみの管理運営は、収集・運搬・リサイクルは各区が、ごみの中間処理は東京23区清掃一部事務組合(一組)が、そして最終処分場は東京都が行う形態になっている。
ごみの収集・運搬・リサイクルが各区事業となったことで、収集方法やリサイクル品目は各区の実情に合わせ、独自性を発揮できるようになった。
来年より品川区でも「サーマルリサイクル」という名目で廃プラスチック焼却が全区展開される。本格実施を前に07年9月よりサーマルリサイクルモデル地域が拡大され、容器包装プラスチック(トレー、ボトルプラ)、蛍光灯管を資源として週1回回収することになった。

この日の学習会は3部構成で行った。
松島ミス子氏(世田谷の環境を考える市民の会)より、柿田川の環境を守るろうということで市民と一緒にすすめている沼津市のごみ分別回収の取り組みについてを聞いた。次に、岩崎 裕氏(品川区環境清掃事業部長)より、品川区のごみ分別回収これまでの取り組みと今後についてを聞き、最後は、資源ごみ?焼却ごみ?不燃ごみ? 実際に迷いそうな「ごみ」を分別してみた。

廃プラスチックは焼却しても埋めても有害化学物質の排出など、大気や地中への影響が懸念される。
品川区の資源回収品目は7品目11分類と増えることから、消費者の分別に対する意識が廃プラスチックを減量させ、リユース・リサイクルを促進させる鍵となる。

ごみを燃やすことを当たり前とせず、「廃プラスチックは資源」という視点を持ち、一人一人が暮らしを見直し、リユース・リサイクルの取り組みを進め 、資源を循環させるしくみを作り出していくことが必要だ。改めて、ごみゼロ社会の実現を考える機会となった。<いちかわ・かずこ>