生産者の中村さんから、栽培の仕方を以前うかがった。冬でも暖かい地下3メートルの「「むろ」の中で栽培していたが、土の入れ替えが年齢とともに大変になり、現在は遮光したハウスでも栽培を始めたと言う。土を50㎝ほど掘り下げ、古い畳で囲いトンネル状にした真っ暗の中に株を植える。水と温度の管理が大変で気を使うそうだ。植えつけて2ヶ月で出荷となる。
東京の農地は30年前に比べると1/3にまで減少している。農地は野菜を供給するだけでなく、緑地とし安らぎをもたらす効果もある。少しでも東京に農地が残るよう、また、地場の新鮮な野菜が一般的な価格で手に入るようにするためには・・・ 消費者である私たちがしっかり食べ続けていくこと。
今年も東京ウドが食べられる幸せをしみじみ感じた。
≪いちかわ・かずこ≫
写真上 中村さんの生産者カードと一緒に届いた「東京ウド」
写真下 「ウドの酢味噌和え」と「きんぴら」
我が家はウドを和える酢味噌の中にはねりがらしを加える。