品川区でも八潮南小学校を改修し、区民活動交流施設が来年2月にオープンする予定です。この中で区との協働事業でコミュニティカフェの運営される方たちも一緒に参加しました。
ドリームハイツは1972年より入居が始まり、当時は陸の孤島と呼ばれ、店舗・医療・福祉施設がほとんどなく、不便さを改善するために、足りないものを住民自らが力を合わせ作り出してきました。
高齢化の流れはここも一緒で、現在、人口約5000人の内、20%が独居、30%が高齢夫婦世帯となっています。
この「ふらっとステーション・ドリーム」も住人が欲しいと思った機能で、当初2年間は横浜市との協働事業「地域ぐるみ介護予防の仕組みづくり」で取り組み、地域の誰もが気軽に立ち寄れ、交流できるように30人のボランティアが交代で毎日オープンして、1日平均40人が利用しているそうです。
島津さんは、行政との関係で気をつけていることは・・・という問いに、「対等の関係が協働ではなく、エリアマネージメントは住民がするもの。それをバックアップするのが行政の仕事」ときっぱり。
居場所での人のつながりの中で、小さな相談や課題が解決され、また、地域の力も育っているということでした。
この「ふらっとステーション・ドリーム」は6月にさわやか福祉財団にお話を伺いに行ったときに紹介していただきました。
ふれあいの居場所ガイドブックに、「子どもたちも、お年よりも、若者も、中年もそこで人とふれあい、元気をもらって笑顔を取り戻す。仕切られない居場所にはそういう力がある。人が本来持っている力が、エネルギーを生み出す」とさわやか福祉財団理事長の堀田力さんが書かれていましたが、その言葉を映像で見たようで幸せな気持ちになりました。
品川区にもこのような居場所がたくさんできるよう力を尽くしたいと思います<いちかわ・かずこ>